コラム

ちょっとした隙間時間に身体を動かそう!~スナック運動~

ちょっとした隙間時間に身体を動かそう!~スナック運動~
こんにちは、阪神西宮よしおかクリニック 管理栄養士の安養寺です。
酷暑が過ぎ、やっと貴重な動きやすい季節がやってきました。今年の夏は暑さが厳しく外に出ていないので、体力低下を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
糖尿病の運動療法として、「週に150分以上の中等度の有酸素運動」や「週2~3回の筋力トレーニング」が推奨されていますが、この目標はなかなかハードルが高いですよね。
そんな方にこそ知ってほしいのが「スナック運動」です。
まとまった運動時間を確保しなくても、日常生活のちょっとした隙間時間に体を動かすだけで、健康効果が期待できる運動方法をご紹介します。
🔍この記事のポイント
- 「スナック運動」は10分程度の隙間時間でできる運動
- 日常生活の中で取り入れやすく、継続しやすい
- 血糖値・血圧の改善やメンタルヘルスにも効果的
「スナック運動」とは?
「スナック運動」とは、間食(スナック)を食べるような感覚と時間で、できる運動のこと。
まとまった運動時間を確保してからはじめるのではなく、日常生活の行動に加えて動くのがポイントです。
目安は10分程度。
糖尿病の運動療法の目標として、「運動の頻度は週に150分かそれ以上、週に3回以上、運動強度は中等度(ややきつい)の全身を使った有酸素運動、運動持続時間は20分以上行うこと」が一般的に勧められています。加えて、「連続しない日程で週に2~3回のレジスタンス運動(筋力トレーニング)の両方を行うこと」が勧められています。
しかし、これらの目標は高く、そうこうしているうちに寒い冬がやってきてまた外出が出来なくなりますよね。
そこで、まずは日常生活に取り入れやすい「スナック運動」から始めてみませんか?
日常生活で取り入れやすい「スナック運動」の例

スナック運動は、特別な準備や時間を必要としません。
以下のように、日常生活の中で「ついで」に体を動かすことがポイントです。
通勤・移動時
- エレベーターではなく階段を使う
- 電車の中ではできるだけ立つ
仕事中・家事の合間
- 座っている時にもも上げ、膝伸ばし、かかとの上げ下げをする
- 立った時についでにスクワットをする
- 仕事や料理の合間に壁腕立て伏せ
大切なポイント
ずっと座りっぱなしではなく、できるだけ30分に一度立つ・動くことを意識しましょう。スナック運動が生活に取り入れられるようになれば、ラジオ体操やウォーキングを追加で始めてみるのもいいですね。
「スナック運動」で期待できる健康効果
スナック運動をすることで、血糖値、血圧値の改善も見込まれます。
特に食後30分~1時間に行うスナック運動は、食後の血糖値上昇を抑えるために効果的とされています。
また、運動はメンタルヘルスの改善にも有効であり、運動後はすっきりとした気分になる効果も期待できます。
当院の対応
阪神西宮よしおかクリニックでは、糖尿病内科・循環器内科を専門とし、2名の管理栄養士が在籍しています。
今回コラムで紹介した運動の資料は待合室に置いていますので、受診の際にぜひお手に取ってご覧ください。
運動療法や生活習慣の改善について、患者さまの体調や疾患に合わせた具体的なアドバイスを行っております。栄養相談をご希望の方はお気軽に医師・受付にご相談ください。
運動の秋、ぜひ「スナック運動」から始めてみませんか?
まとまった時間を確保する必要はありません。日常生活のちょっとした隙間時間に、できる範囲で体を動かすことから始めましょう。10分程度の運動でも、積み重ねることで健康効果が期待できます。
この秋を元気に過ごすために、無理のない運動習慣を、私たちと一緒に考えてみませんか?
このコラムを書いた人

運動習慣をつけたいけど、なかなか時間が取れない…そんな方にこそ「スナック運動」はぴったりです。
「これなら続けられそう!」と思えることから始めてみませんか?ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。
管理栄養士 安養寺 祐美より
西宮市和上町の阪神西宮よしおかクリニックは、阪神西宮駅から徒歩3分、西宮市役所近くの立地にあり、近隣の皆さまの「かかりつけ医」として、日常的な体調管理から専門的な内科診療まで幅広く対応しています。
当院では、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病はもちろん、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患、心臓・血管に関わる症状についても、適切な検査・診断・治療方針をご提案しています。
また、管理栄養士(糖尿病療養指導士)による栄養相談・生活習慣サポートも行っており、医師と連携しながら継続的な健康管理をサポートします。
一人ひとりの体調や生活背景に合わせて、検査や治療内容はメリット・デメリットを含めて丁寧にご説明しています。「これって受診すべき?」と迷うようなことでも、お気軽にご相談ください。
WEB・LINE・お電話にて予約受付しています。