症例2 脂質代謝異常 50代 男性

疾患名
脂質代謝異常
患者様情報
50代 男性
主訴
検診で血圧が数年前から高いといわれている。両親が高血圧で内服中です。
経過
検診で高コレステロールを数年前から指摘されていて、先日同僚が脳梗塞になって心配になったと来院。自覚症状はなかった。
来院時の検診結果では三年前からLDLコレステロールが160-200mg/dlで推移していた。検診ではLDLだけではなく、中性脂肪(TG)も高値で、血圧も正常上限を僅かに越えていて要精査であった。当院でも再検を行ったが、LDLコレステロールは189mg/dlで、頸動脈エコーでは健常同年代の男性に比べて1.5倍近いプラークがびまん性に付着していることが確認された。
医師コメント
検診で異常を指摘された脂質代謝異常の患者さんです。検診データは通常3年前までのデータが併記されていますが、頸動脈エコーでもびまん性にプラークが付着しておりかなり前からLDLが高かったと推察されるケースです。本人は気にしていませんでしたが、血圧も境界領域で喫煙者でもあり、血縁者も高脂血症で治療中と言うことでした。
プラークの付着もアリ、本人と相談し、禁煙のうえ内服を開始、血圧、中性脂肪に関しては食事運動療法で経過を見ることになりました。
現在はスタチン製剤内服だけでLDLは100mg/dl以下にコントロールされており、血圧、中性脂肪も食事運動療法のみで経過観察可能です。