バセドウ病

目次
バセドウ病とは
バセドウ病とは自己免疫の影響で甲状腺ホルモンが過剰に産生・分泌される疾患です。
バセドウ病の原因
遺伝の関与やストレスが発症に関与するといわれていますが、厳密にはまだわかっていません。
日本では1,000人に0.2~3.2人の方がバセドウ病にかかると報告されており、男女比は1:3~5と、女性に多いことが知られています。
バセドウ病の症状
古典的には甲状腺の腫れ、眼球突出、頻脈(メルゼブルグの三徴)が有名ですが、すべての症状がそろう方は多くはありません。
次のような症状で受診される方が多いです。
- 胸がドキドキする(動悸)
- 汗をよくかく
- 手指のふるえ
- いらいらしやすくなる
- 急にやせる
- 食欲が増えてよく食べるがその割に太らない
- まぶたが腫れる・目が出てくるなど目の雰囲気が変わる
バセドウ病の検査
血液検査で甲状腺機能・抗体価の測定、エコーで甲状腺腫の有無・甲状腺血流を評価の上総合的に診断します。
当院では即日の診断が可能です。
ごくまれに特殊な追加検査が必要な場合があり、その際には神戸市の隈病院に紹介いたします。
バセドウ病の治療
内服薬による治療、放射線治療(アイソトープ治療)、手術による治療があります。
放射線治療、手術が必要な場合には神戸市の隈病院に紹介いたします。
当院の方針
バセドウ病の内服治療は長期にわたることが多いです(2年以内に薬を中止できる可能性はわずか30%程度とされています)
しっかり治療は継続しつつ、日常生活は負担なく元気に過ごしてもらえるよう自覚症状・血液検査結果を踏まえて薬の投与量を細やかに調整します。
医師より

バセドウ病の治療は長期にわたることも多いですが、甲状腺機能がきちんとコントロールできていれば通常の方と変わらない日常生活を送っていただけます。
治療中断による体調の悪化は最も避けたいものです。負担感少なく治療を続けていただけるよう、相談しながら治療を行っていきましょう。
バセドウ病の患者さんは若年層にも多く、妊娠・出産を考えておられる方ではより専門的な治療が必要です。
院長はこれまで数多くの妊娠希望の方、妊娠中の方の治療に携わってきました。
安心して妊娠、出産に臨んでいただけるよう豊富な経験を基に治療を行ってまいります。