甲状腺機能低下症

目次
甲状腺機能低下症とは
甲状腺機能低下症とは甲状腺ホルモンの量の不足あるいは作用の不足のことをいいます。
主に甲状腺でのホルモン産生低下が原因になりますがそれ以外にも
甲状腺に指令を出す下垂体の働きが悪い場合やお薬が影響することもあります。
甲状腺機能低下症の原因
一番多い原因として慢性甲状腺炎(橋本病)があげられます。
頻度は低いですが脳の疾患が原因になることや一部の薬が原因になることもあります。
またヨード(ヨウ素)のとりすぎが原因になることもわかっています。
甲状腺機能低下症の症状
疲労感 むくみ 寒がり 体重増加 便秘 皮膚の乾燥 月経周期の異常
などが現れることがあります。
甲状腺機能低下症の検査
血液検査、甲状腺エコー検査で総合的に診断します
甲状腺機能低下症の治療
甲状腺ホルモン剤(チラーヂン®S)の補充を行います。血液検査を定期的に行って投与量の調整を行います。
甲状腺機能が改善すれば症状は改善するのが通常ですし、その状態が維持できれば健康への影響は少ないです。
医師より

甲状腺機能低下症は非常に頻度が高い疾患です。
軽度の異常の場合は経過観察のみで治療を要さないこともありますが、
疲労感などの症状がある場合には治療をすることで症状が改善することがありますので気になる方はぜひ受診してください。
適切に治療していれば生活や寿命に影響することはないのでご安心ください。
妊娠を考えられている方へ
甲状腺機能低下症が軽度であっても妊娠率が低下する可能性が指摘されています。そのため妊娠希望の方には積極的に甲状腺ホルモン補充を行います。
適切な量のホルモン補充は妊娠経過にもよい影響を与えます。
ご心配なことがある方はお気軽に相談ください。